受験校を決める

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いよいよ入試が目前に迫ると、どの学校・学科に出願するかを最終的に決めるときが来ます。
平成31年度の京都府の公立高校入試は、2月中旬に前期選抜が行われ、3月中旬に中期選抜が行われました。公立高校入試に関する詳細は、おおむね、9月上旬頃に発表されてきました。
例年、まず、2月のはじめ頃、前期選抜の前に、私立高校の入試が行われてきました。この枠組みは2020年度入試においても変わらないだろうと思われます。
一般的には、遅くとも私立の出願までに、私立高校を第1志望と決めて私立専願にするか、公立高校をめざして私立は併願で受けるか、を決めることになります。
行きたい高校を決めてここまでがんばってきた受験生が多いのですが、いざ受験校を決める段に来たとき、もう一度冷静になって考えてみる必要があります。
ここでもっとも重要なカギとなるのは、合格可能性です。
合格をめざすイメージが先行するため忘れられがちですが、高校受験でも残念ながら合格とならない、不合格となる場合があります。15歳の受験生には厳しい局面と言えますが、受験校を決めるときには、そのことをしっかり思い出しておかないといけません。
合格とならないリスクが高い高校にあえて挑戦するか、安全と見られる高校を選ぶか、二者のうちどちらを取るかという択一問題。人によって千差万別ですか、大なり小なりここに来て初めて直面する択一問題は存在します。
注意を要するのは、リスクが高いと見られる高校にチャレンジする場合です。
このとき大切なのは次の二つです。
一つは、受験生本人がリスクの大きさを理解し、万一合格が得られなかったときにもショックでくじけてしまう、というようなことのないように心の準備を怠らないこと。
もう一つは、周到に2番目の道を用意しておくことです。具体的には、第1志望が公立高校で合格難易度が高いとき、併願の私立高校で「公立がダメならこの高校に行く」と覚悟して自分で納得できる高校の合格を得ておく、などです。逆の場合もあります。私立専願だが、合格を得られなかった場合には別のこの高校に行く、と決めておくなど。
事前にリスクが高いと予想できるケースばかりとは限りません。合格が妥当だと思われる場合でも、紙一重で合格を得られない場合もあり得ます。

誰もが、自分にとっては2番目の高校であっても安易に決めず、どんな学校かをよく知ったうえで、入学する可能性のある学校としてきちんと納得して受験するべきです。

 

模試の成績を判断の参考にする

「模試で学力を伸ばす」で見たように、複数回の模試で志望校合格との差を注意深く追ってきた場合、合格可能性はある程度予想できます。
中3京都模試の12月、1月の回のあと、実力を大きく伸ばす人もいます。9月、10月、11月、12月、1月にかけての成績の推移から、終盤の時点で上り調子にあって、その後の伸びを予測できるケースがあります。上り調子ならC判定が多くても合格の可能性は五分五分よりも若干高まります。非常に難しい判断にはなりますが、成績の推移が、受験校決定の重要な判断材料になり得ることがあります。
こうした「上り調子だから合格に届く可能性が高い」という見通しは、模試を分析に用いて直接指導をしてこられた先生だからこそできる判断だと言えます。塾に通って勉強を続けてきた人は、塾の先生のお話にしっかり耳を傾けてください。

 

当然ながら、中学校の先生も、学校での指導を通じてあなたのがんばりや力の上がり具合を直接見てこられました。中学校の先生のお話にもしっかり耳を傾けてください。
また、とくに公立高校の入試では、ふだんの中学校での学習成績である報告書の評定(内申)も判定の点数に入ります。最終的には中学校の先生としっかりと相談をして受験校を決定することになります。

 

中3京都模試、第5回、第6回のあとの伸び

受験に向かう期間の最終盤には冬休みがあり、受験生の中には質量ともに驚くほどの勉強をする人が出てきます。こうした人たちには、入試を目前に控えた緊張感があって、やる気が最高潮に達するときです。このラストスパートの中で実力を大幅に伸ばす人達がいます。このラストスパートが入試の結果を左右することがあります。
中3京都模試の成績は、「受けたその時点の実力」を表します。「模試でこうだったから」と安心したり、逆にあきらめたりせずに、最後の大切な期間を充実したものにしてほしいと思います。

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