入試を知る

京都府公立高校入試 [平成29年11月1日現在]

平成30年度入試の情報(今年の中学3年生が受験する入試)

 京都府の公立高校入試は、平成26年度の入試から大きく変わっています。
 詳しい情報は京都府教育委員会がホームページにアップされています。

 

入試の概要

  1. 以前の第Ⅰ類・第Ⅱ類はなくなり、普通科に一本化
    ○普通科の中に各高校がコースを設置。合格後に、希望に応じてコースを選択。
    ○第Ⅲ類は、普通科の中の「専門的なコース」になった。普通科とは別に選抜。
  2. 受験機会は複数回
    ○前期選抜(平成30年2月16日(金)・17日(土))
    ○中期選抜(平成30年3月7日(水))
    ○後期選抜(平成30年3月23日(金))
  3. 総合選抜制ではなく、単独選抜制度に
    受験生が主体的に「高校を選ぶ」入試に変わっています。

 

前期選抜

スケジュール

平成30年度に行われる日程。

2月2~6日 出願
2月16日・17日 学力検査等
2月20日 合格発表

 

前期選抜の定員に占める募集割合

募集定員の前期選抜と中期選抜の比率は、各高校の学科ごとに公表されました。概ね次のように言えますが、一部に異なる学校・学科もあります。

○普通科
=募集定員の30%
○普通科(専門的なコース)
=募集定員の100%もしくは70%
○職業に関する専門学科(農業・工業・商業・情報)
=募集定員の70%
○その他の専門学科
=募集定員の100%もしくは70%
  • 普通科は、前期選抜・中期選抜ともに行われて定員の比率は中期選抜が高い。
  • 農業・工業・商業・情報に関する学科は、前期選抜・中期選抜ともに行われて定員の比率は前期選抜が高い高校・学科が多い。
  • 普通科の専門的なコースとその他の専門学科は、前期選抜で100%、もしくは70%の選抜が行われる。

 

前期選抜の選抜方法

 前期選抜は高校・学科ごとに特色に合う選抜方法を選んで行われます。高校・学科ごとに検査項目と配点比率は事前に公表されます。
 普通科では、共通学力検査(国語・数学・英語)+面接(もしくは作文、面接・作文両方)+報告書(内申)での選抜 が多い形です。定員の一部を、面接+作文+報告書+活動実績報告書などの形で選抜する学校もあります。
 専門学科などでは、高校が独自に作成する問題による学力検査が5科目行われるところもあります。
 学科によって、活動実績報告書や実技検査が検査項目に含まれるところもあります。

 

前期選抜をどう考えるか

 普通科の専門的なコースとその他の専門学科の一部を志望する場合は、前期で100%もしくは70%の選抜が行われました。農業・工業・商業・情報に関する学科を志望する場合は、7対3の比率で定員が多いので、中期選抜より前期選抜が中心に考えることになります。
 普通科の場合はどうでしょう。定員の比率は、前期選抜が3、中期選抜が7が基本です。
 仮の例として、1つの高校の普通科が合計100人の募集をするとしましょう。入学したい高校としてこの学校の普通科を選んだ受験生が110人だと仮定します。

 

前期選抜をどう考えるか

 

 これらの受験生たち全員が「できれば早く合格を決めたい」と考え、前期選抜で110人のうち30人が他の高校・学科にチャレンジし、80人がこの高校を受験したとします。定員が30人なので倍率は高くなります。倍率が高くなれば合格ラインが上がり、厳しい入試になります。一部の高校では高い倍率になりました。
 しかし、前期選抜で合格を得られなかった場合は、中期選抜を受けられます。元々志望していた110人のうち30人が前期選抜で合格を得れば残りの志望者は80人。募集定員は70人。
 前期選抜で他校を志望して合格を得られたなった人たちの流入、判断を変えた人たちの流出はあるでしょうが、受験者は元々この学校に入りたいと決めた人たちが中心で、倍率も前期選抜ほど高くならないと考えられます。おおむね落ち着いた入試になることが多かったであろうと考えられます。
 一部の高校では、普通科の前期選抜は同じ高校でも厳しくなり、紙一重の差で合格を得られないこともある。前期で合格を得られなかったとしても、だからといって中期選抜でも合格を得られないに違いないと受け取ってしまうのは早計です。学校の先生や塾の先生とよく相談した結果、その学校の合格に近い学力・総評を身に付けていると一旦判断したなら、前期の結果には左右されず、落ち着いて中期選抜にのぞむことが肝心です。自信を持って中期選抜の入試に挑んで、実力をしっかり発揮することが大切だと言えます。

 

中期選抜

スケジュール

 平成30年度に行われる日程。

  • 2月28日・3月2日 出願
  • 3月7日 学力検査等
  • 3月16日 合格発表

 

募集定員

 中期選抜は基本的に、普通科の募集定員の70%、職業に関する専門学科の募集定員の30%を募集人数として行われます。普通科の専門的なコースとその他の専門学科は前期選抜を中心に行われました。

 

出願

 第1志望の第1順位、第2順位の2校まで出願できました。別に第2志望も記入できます。第2志望が生かされるのは、その高校・学科の第1志望の第1順位と第2順位の判定のあと欠員が出た場合だけです。

 

合格判定

 まずステップ1。第1志望の第1順位に出願した人たちを対象に判定が行われて、定員の90%までが合格決定。
 次にステップ2。「第1順位で合格範囲外になった人+他校を第1順位で合格範囲外となった第2順位希望者」を対象に、残り10%を判定。ステップ2で第1順位も第2順位も両方合格範囲内となった人は第1順位で合格となります。
 この選抜方法は他府県にはあまり見られない特徴的な方法です。受験生の立場から見てみましょう。
 募集定員の多い普通科を志望していた場合、もっとも入学したい高校を第1志望の第1順位で出願し、もう1校を第1志望の第2順位としておく。万が一第1順位の中で定員の90%までに入らなかったときは、ステップ2で第1順位と第2順位両方で判定の対象になります。
 第2順位の高校の合格ライン(総合点)が結果的に第1順位の学校より低くなれば、第1順位で合格を得られなかった場合でも第2順位で合格を得られる可能性が高くなります。
 志望校を決めるときの考え方は、次のようになるのが基本的な形になると思われます。
 まず第1志望の第1順位に、自分が入学したい高校・学科を選ぶ。その時点でその高校・学科の合格に見合う力を身につけておかなければなりません。
 第1志望の第2順位には、第1順位より合格難易度が若干低くなる可能性の高い学校を選びたい、そうした考え方が主流になると考えられます。第2順位で合格となればその学校に進学することになりますから、第2順位であってもその学校をよく知っておき、決まれば行くと覚悟を決めておくべきでしょう。
 合格難易度が若干低くなるだろうと予想される学校を第2順位に選ぶことが主流になれば、ステップ2の判定には、この高校より難しくなると予想された学校を第1順位として、この高校を第2順位とした受験生たちが対象に入ってくることが多くなります。第1順位の高校の判定において、ステップ1で合格範囲外となった場合は、ステップ2での判定は厳しい条件になる可能性が高いと予想されます。

 

中期選抜の入試・配点

 

報告書(内申):9教科 全学年の評定 195点満点

○国語、社会、数学、理科、英語
各教科5点×5教科×3学年分=75点
○音楽、美術、保健体育、技術・家庭
各教科5点×評定を2倍×4教科×3学年分=120点

 

学力検査:5教科 200点満点

○国語、社会、数学、理科、英語
各教科40点×5教科=200点

この二つの成績を総合的に判断して、合格者が決定されます。

 

入試に向けて

 中期選抜において、報告書(内申)と学力検査の比率は、ほぼ1対1でした。中学校での普段の学習成績が半分を占める、とも言えますが、それでもやはり当日の学力検査、試験での成績が結果を左右することは否めません。
 5教科の入試でしっかり得点できる力を蓄えること、入試で実力を出し切る準備をしておくこと、この二つがとても重要だと思います。
 中3五ツ木・京都模試をぜひ活用してください。模試で弱点を見つけ、克服に取り組んで得点力を伸ばす。本番に近い模試にトライして実戦力を磨く。この模試をぜひ活かしてほしいと思います。

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