
このページで伝えたいこと
- 納得できる志望校選びのためには、偏差値だけでなく「高校で何を学びたいか」「将来のためにどのような高校生活を送る必要があるのか」など、自分自身の基準を明確にし、まずは幅広く情報を集めることが大切です。
- 模試の判定や学校見学を活用して、自分の実力と校風の両面から「本当に行きたい学校」を見つけ出すことが、合格に向けた大きな意欲に繋がります。
- 親子で共有した確かな意思と客観的なデータを持って三者面談に臨み、将来を見据えた後悔のない決断をしましょう。
目次
心から納得できる志望校選びのために
高校生活とは、受験生が人として大きく成長し、将来の生き方を決める大切な3年間です。受験生本人にとっても、保護者の方々にとっても、納得のいく志望校選びが何より重要となります。
もし、まだ志望校が見つかっていなくても、焦る必要はありません。何より重要なのは、心から納得できる志望校選びができるかどうかです。
志望校とは、「何を学びたいのか」「どんな高校生活を送りたいのか」「自分の学力は?」など、ご家族で一つひとつ条件を吟味しながら、イメージを徐々に明確にしていくものでもあります。学力や偏差値という単純な項目だけで受験校を選び、入学後に後悔する新入生がいるのも事実です。そうならないためにも、本気で「行きたい!」と願い、心から納得できる志望校を見つけましょう。
1広く情報を集めよう!
志望校が見つからない、強く惹かれる学校がないという場合、それは、「高校というものについてよく知らないから」、または、「高校についての全般的な情報を持っていないから」であることも多いのです。最初はできるだけたくさんの高校について、幅広く情報を入手しましょう。数多くの高校について調べ、特色や校風を知るうちに、それぞれの学校の良さ、つまり、「自分が何に惹かれるのか」が明確になっていきます。それが後々、「志望校選びの基準」となるのです。高校受験に関するガイドブックを読む、高校の合同説明会で複数校の情報やパンフレットを入手する、気になる高校には学校案内を請求するなどして、広く情報を集めることが大切です。
2自分の「志望校探しの基準」を考えてみよう!
志望校を見つけるうえで最も大切なことは、自分の「志望校探しの基準」を考えることです。
まず、「自分にとってよい高校とはどんな学校だろう」と考えてみてください。たとえば、「サッカーが強い学校」、「家から近い学校」、「〇〇大学にたくさん合格している学校」、「憧れの人が卒業した学校」など、何でもかまいません。自分の理想の高校を想像してみましょう。
次に、自分の将来の夢や適性能力について考えます。「何のために進学したいのか」はもちろん、「自分が今いちばん興味を持っていることは何か」、「何が得意か」、「将来、どんな職業につきたいのか」など、これまでを振り返りながら考えてみましょう。
理想の高校についても、自分の夢や適性能力についても、いくつか条件が挙がることでしょう。では、その条件のうち、どの項目が、絶対に譲れない条件でしょうか。どうしても絞り込まなくてはいけないとしたら、どういう優先順位をつけますか――ここから導き出した答えこそが、あなた自身の「志望校探しの基準」となります。
一人だけでは、判断や決断が難しいかもしれません。保護者の方や先生に相談し、アドバイスをもらいながら、一緒に納得のいくまでしっかり考えましょう。
志望校探しのためのこだわり point4
●こだわり point1 特色
設置学科・コース、高校卒業後の進路・部活動
●チェックの観点
高校で何をしたいか、卒業後はどのような進路に進みたいかを考え、自分の興味や希望進路に合う学科を選びます。文系・理系のコース分けの有無や時期も確認。同じ校内で、「特進コース」などの上位コースを設置している学校もあります。専門学科の場合は特に、自分の学びたい内容と一致しているか、詳しく調べましょう。資格を取得できる学科・学校もあります。
「高校ではクラブに打ち込みたい」と考えているなら、自分のやりたい部活動があるかどうか、盛んかどうかも重要なポイントです。
また、卒業生の進路や進路指導の内容を確認し、その高校が自分の将来の進路に合っているかどうかも調べます。大学進学を考えているなら、進学実績や、指定校推薦枠・系列大学の有無や条件もチェック。就職を考えているなら、就職率、就職先、就職サポートの手厚さをチェックします。
●こだわりpoint2 校風
教育方針や校風・生徒指導や校則
●チェックの観点
教育方針や校風が「学習重視」の進学校なのか、人としての成長や「精神面重視」の学校なのか、または、設立者の建学精神や伝統なのか、自分に合うかどうかを調べます。
生徒指導や校則は、一般的に、公立校では生徒の自主性や自由を重視する傾向があり、私立校では先生方の面倒見がよく、規律正しくきめ細やかな指導が行われる傾向があります。校則が厳しいか厳しくないかというのではなく、どちらの方針が自分に合っているのかという点から考えて選びます。一般的な傾向を鵜呑みにするだけでなく、学校説明会で先生のお話を聞いたり、文化祭や体育祭を見学したりして、自分に合うかどうかを肌で感じてみましょう。
●こだわり point3 学力
自分の学力に合うかどうか
●チェックの観点
学力の合う学校でないと、授業のスピードが合わないなど、入学後後悔することも。高校卒業後の将来を見据えて選びましょう。
五ツ木模試の個人成績表では、気になる学校が自分にとって「上位合格校(=A判定)」「適正校(=B判定)」「挑戦校(もう少し頑張れば手が届く)」のどれなのかを知ることができます。また、募集人数やここ最近の志願倍率も調べましょう。
●こだわり point4 その他の条件
学校の立地・制服・設備・費用
●チェックの観点
3年間通う場所です。通学手段(徒歩・自転車・バス・電車)や、通学時間などもポイントとして入れておきましょう。また、毎日着るものですから、「制服がカワイイ・カッコイイ」も立派な志望動機になります。
学校の設備の充実は、学習意欲や部活動の成果に直結する大切な要素です。ICT インフラの整備状況、語学学習室、図書館、グラウンドといった施設がどの程度整っているか、注目してみましょう。専門学科の場合は特に、専用の実習設備がどのくらい充実しているか調べておきましょう。
進学費用については受験生ひとりの力では解決できない問題です。年間にかかる費用や就学支援金・府県による補助金制度を調べ、ご家庭の事情と合わせて保護者の方と相談しましょう。また、学校によっては特待生制度や奨学生制度があります。そういった制度についても調べておきましょう。
3オープンキャンパスや学校説明会で実際に行ってみよう!
早いところでは6月頃から、学校説明会やオープンキャンパス(体験入学)などのイベントが開かれます。
実際に足を運び、自分の目で確かめ、体験し、先生方や在校生から直接話を聞くと、新たな発見があります。こうしたイベントは、ご家族で志望校を考え、話し合うのにも非常に適した場となります。夏以降は本格的な受験勉強に忙しくなりますが、ぜひ時間を作り、興味を持った学校のイベントには積極的に参加してください。
志望校が決まっていない場合、多くの学校を見学に行くことで、学校を見る視点が養われ、「志望校選びの基準」やその優先順位が明確になります。「誘われて行った学校説明会で、学校の雰囲気に惹かれ、その日からそこが志望校になった」という出会いを体験した先輩も大勢います。「学力的に難しいから」などと決めてしまわず、通学圏内にある、少しでも気になる学校の学校見学にはぜひ行っておくことをお勧めします。
高校主催の学校説明会以外にも、複数の高校が合同で開催する合同説明会や進学フェアがあり、効率的な情報収集が可能です。
五ツ木書房では、毎年「五ツ木の進学相談会」を10月初旬に開催しています。
4三者面談を経て志望校を決定しよう!
三者面談とは、中学校の先生・保護者・受験生の三者で、受験校を決める大切な面談です。11月下旬~12月初旬の面談を含め、複数回行われます。
先生は、「教え子全員に納得のいく受験をしてもらいたい」と同時に、「高校に入ってから勉強についていけないことがないようにしたい」とも考えています。ですから、「今の学力と成績で確実に合格できる学校を受験校に」と、慎重になります。
三者面談は、先生の話を伺う場であると同時に、受験生と保護者の気持ちや考えを伝える場でもあります。「行ける高校」でなく「行きたい高校」を受験するために、先生からのアドバイスを待つだけでなく、前もって親子でしっかり受験校を検討し、希望する受験プランを考えておくことが大切です。
三者面談をより充実した話し合いにできるよう、以下の2点について準備しておきましょう。
親子の意見の一致
「第1志望はどの学校か」「どうしてその高校がよいのか」「万が一受験できなかったら(合格がかなわなかったら)、ほかにどんな高校を考えているか」など、受験生自身の意思や考えを、保護者の方がまずはしっかり聞いてあげてください。そのうえで保護者の方のお考えを伝え、互いの考えを再確認しておきます。
次に、五ツ木模試の結果などを参考に、志望校の受験が妥当かどうかを検討・確認し、受験プランもある程度固めておきます。志望理由(「なぜA高校がよいのか」もしくは「なぜA高校でなければだめなのか」)、受験プラン案(「第1志望のA校を受験できる場合はP校を併願校に」「A校の受験が難しいようであればB校を第1志望に」など)について、考えを伝えられるようにしておきましょう。
三者面談を充実した話し合いにするためには「親子で一致した意見」で臨むことが重要です。また、この時期に親子で意思を固めておければ、それが、冬からの追い込みの時期を親子で乗り越えるための力にもなります。
学力(実力テストの結果)と内申点の把握
実力テストや内申点で志望校に合格できる成績が取れていなければ、もう少し安全圏の高校を提案されます。これまでの実力テストの結果や通知表の結果を再確認しておきましょう。
学力は、複数の観点から見るとより正確に把握することができます。五ツ木模試の場合は、府県全域の受験者を母数とした場合の診断結果。学力をもう1つ別の観点から見た重要な判断材料となります。五ツ木模試の結果もあわせて、学力を正確に把握しておきましょう。
三者面談で受験校が決定すると、入試本番がぐっと現実味を帯びてきます。焦りも、過信も禁物です。三者面談で聞いた話も奮起の材料とし、冬からの追い込みシーズンを精一杯頑張り抜きましょう。






