
このページで伝えたいこと
- 約1か月ごとに実施される「五ツ木模試」をペースメーカーとすることで、長丁場の受験勉強におけるモチベーションを効果的に維持できます。
- 模試を単なる判定ツールではなく、実戦演習のリハーサルや最良の復習教材と捉え、当日中の自己採点や「弱点(伸びしろ)」の補強を繰り返すことが、着実な実力向上への近道です。
- 個人成績表を活用して、目標判定に必要な点差を具体的な学習計画へと細分化することで、志望校合格への道筋をより鮮明に描き出すことが可能になります。
目次
五ツ木模試は効果抜群の受験勉強
模試を受ける目的は「腕試し」や「判定」だけではありません。模試は実戦演習の場であり、最良の復習教材です。そして、五ツ木模試は年8回、約1か月ごとに実施され、成績は約1~2週間で返却されます。つまり、五ツ木模試を受験勉強のペースメーカーとして活用するのがよいでしょう。
また、五ツ木模試を受験すると、「シミュレーションモード」と「志望校再判定モード」を利用することができます(欠席した場合でも利用できます)。これらを活用することで、より鮮明に目標を定めることができます。
五ツ木模試をぜひいろいろな角度から利用してください。志望校合格を強力にバックアップします。
1模試は失敗するためにある!
「模試」は本番ではなく、あくまでもリハーサルです。つまり、模試では、失敗が許されます。このメリットを活用しない手はありません。だからといって、「模試だから失敗してもいいや」という気持ちで受けてしまうと、入試本番の緊張感に飲まれてしまい、最大限の実力を発揮することは難しいでしょう。全力で立ち向かうからこそ、リハーサルには意味があります。
模試の活用例の1つは、「解く順番を考える」です。
皆さんの先輩たちからは「入試本番では、時間が足りなかった」という声が多く届いています。入試では、必ずしも満点を目指さなければならないわけではありません。むしろ、「取れる1点を落とさない」ことが大切です。配点が同じ場合、10分かかる難しい計算も、10秒で書ける用語も、正解なら同じ3点です。前から順に解くのではなく、「難しい問題は飛ばす(後回しにする)」ことも1つのテクニックです。「今回は10分前までに最後まで解こう」など、模試だからこそできる挑戦をしてみましょう。
2模試を受けてすぐの復習が最も大切!
五ツ木模試を受けたあとはすぐに答え合わせをしましょう。問題を一生懸命解いた直後だからこそ、答えを知りたいという気持ちが強く、効果的な復習ができます。また、間違えたところはなぜ間違えたのか、その理由を追いやすく、強く印象に残ります。間違えてしまった問題の記憶は、「後悔」に比例して強く残ります。できれば当日、どうしてもできなかった場合でも次の日には、復習と答え合わせをしましょう。
問題別・答え合わせの復習ポイント
答案に書いた答えを忘れてしまわないうちに、答え合わせをしながら解説をじっくり読み、
- 1.わからなかった問題
- 2.正解した問題
- 3.正解したけれど理解が曖昧だった問題
- 4.うっかりミスで間違えた問題
それぞれに対して以下のように取り組みましょう。
1.わからなかった問題
まずは解説を読みましょう。
まったくわからなかったのであれば、その単元の基礎から教科書などで復習し、用語や公式を覚える必要があります。見たことがある、もしくは解説を読めばわかるのに解けなかったというのであれば、問題集などで類題の演習を積む必要があります。
2.正解した問題
正解した問題も解説を読み、自分の解き方・考え方と違っていたら、解説の解法を理解しておくことも重要です。というのも、解説の解き方は正攻法であるだけでなく、たいていは解答にたどり着く最短ルートであることがほとんど。そのため、試験での時間短縮に役立つからです。また、様々な解法を知ることで、「応用力」が身に付きます。応用力とは、「引き出しの多さ」です。様々な切り口の解法を知っておくとよいでしょう。
3.正解したけれど理解が曖昧だった問題
模試直後の答え合わせで特に重要なのが、この問題。このような「なんとなくの理解」の問題を確実に得点できる問題にできるかどうかが、入試本番での合否の分かれ目となります。個人成績表が戻ってくるころには、正解だったということでつい復習がおろそかになりやすいですが、模試の直後だと、「迷ったけど正解できた!よかった!でも危なかった!」いう強い動機があるため、しっかりと理解を補強することができます。このタイミングで理解につなげておけば、今後は確実に点を取れる問題となります。
4.うっかりミスで間違えた問題
本当はわかっているから大丈夫とないがしろにしがち。ですが、うっかりミスには傾向があります。「対立の用語の逆を書いてしまう」「似た2つの史実が起こった年を逆にしてしまう」など、自身の傾向がわかれば、新しい範囲を学習したときに注意して覚えることができます。また、模試や入試本番でも、「前の五ツ木模試でうっかりミスをしたから気を付けよう」と注意して解くことができるようになります。
3個人成績表を活用しよう!
五ツ木模試の個人成績表は、PDF版とWEB版の2種類あり、PDF版は全8ページ構成です。p.1が今回の成績と累積、p.2が志望校別成績(国公立高校)、p.3が志望校別成績(私立高校)、p.4~p.8が教科別の成績表です。
まずは、個人成績表(PDF)の見方を詳しく紹介します。
p.1 今回の成績

① 今回の成績
今回の点数や平均点、偏差値、全体順位などが掲載されます。全体順位では、成績優秀者には王冠マークやクラッカーがつきます。
② 今回の成績とこれまでの成績(偏差値による成績)
今回までの偏差値による成績(累積結果)が教科ごとに掲載されます。各教科の偏差値の推移を見ることで、成績の伸びを実感することもできます。
③ 志望校判定
国公立3校、私立3校の志望校判定が一目でわかります。また、私立高校を併願する場合、「専願なら」という判定も右に示されます。
④ 総合偏差値の動きと次回の期待偏差値
今回までの偏差値の動きが、3教科、5教科それぞれでグラフになっています。また、5教科では、次回の期待偏差値も掲載されています。
p.2 志望校別成績(国公立高校)
① 合格判定
A~Eの合格判定と、「入試配点/五ツ木模試ならあと何点か」がわかります。
合格判定を見て一喜一憂してしまいがちなのですが、大事なのは「あと何点か」という情報です。
たとえば、「B判定まであと21点」と考えると、まだまだその点数とこれからの対策がリンクしません。しかし、この21点を5教科(または必要な教科数)で割って、「もし各教科であと5点ずつ取れていたら」、もしくは、「苦手な2教科であと10点ずつ取れていたら」と考えてみましょう。すると、「この問題は解けたかも」「この教科は7点アップできそう」など、点差が具体的な対策に結びつき、21点という点差は必ずしも遠い目標ではないことがわかります。
このように、大きな目標を「細分化」することで、漠然と進むことなく、目標への道が明確になります。

② 志望高校の入試科目・配点にあわせた成績、志望高校の内申点配点
国公立高校は、学校によって配点や内申点にかかる倍率が異なります。五ツ木模試では、模試の得点を入試の配点に換算し、成績から求めた「推測内申点」をあてはめることで、合格判定を出しています。
※秋以降、先生に尋ねれば、おおよその内申点(現時点での暫定的な内申点)を教えてくれる中学校もあります。公立の受験校を決める際に、その内申点も合わせて見直してみてください。
③ 合格可能性分布
横軸を入試換算点(模試の結果)、縦軸を推測内申点として、合格判定の分布を表形式で表しています。
※公立受験校の合否は、受験当日の試験の結果と内申点で決まります。分布のように、内申点によっても合否判定にはAからEまでの開きがあります。学校の成績(内申点)ができるだけB判定・A判定の圏内となるよう、最後まで、授業や期末テストなどで内申点対策に取り組むことが大切です。
④ 主な併願先と偏差値
過去に五ツ木模試を受験した先輩のデータから、私立高校の主な併願先とそのコースの偏差値をリストアップしています。この併願先を見ることで、新たな学校との出会いがあるかもしれません。
⑤ 合格可能性の動き
五ツ木模試での合格判定の累積が確認できます。
p.3 志望校別成績(私立高校)

① 合格判定
国公立高校と同じく、A~Eの合格判定と、「入試配点/五ツ木模試ならあと何点か」がわかります。
② 志望高校の入試科目・配点にあわせた成績
国公立高校と同じく、志望高校の入試科目・配点にあわせた成績がわかります。
③ 志望者分布グラフ
今回の五ツ木模試の志望者の分布を棒グラフ、黄色の○印は入試本番を想定した分布を表しています。また、今回の志望者の平均と、今回のあなたの学力位置を目立たせています。
④ 合格可能性の動き
国公立高校と同じく、志望校判定の推移が確認できます。
⑤ 今回のあなたの成績から志望校をピックアップ
国公立、私立専願、私立併願それぞれで、「上位合格校(A判定)」、「適正校(B判定)」、「挑戦校①(偏差値+2でB判定)」、「挑戦校②(偏差値+4でB判定)」の4つに区分された学校をピックアップし、紹介しています。
次に、WEB版の個人成績表を紹介します。
こちらでは、成績の「シミュレーションモード」と「志望校再判定モード」を活用することができます。
「シミュレーションモード」を使う
WEB版の個人成績表では、自分の得点を変更して再判定を行う「シミュレーションモード」を使うことができます。変更後の得点は、「この問題を解けていればこの順位になる」という、あてはめ処理の結果として表示されます。
① 個人成績表(WEB)の左下にある「偏差値・順位シミュレーションモード」ボタンを押す

② 得点を変更し、左下の「シミュレーション実行」ボタンを押す

③ シミュレーションの結果、得点が変わった部分がハイライトされ、あてはめた偏差値や順位が出る(それぞれの括弧内は、元の得点や順位です)

五ツ木模試だからこそできるシミュレーションをご活用ください。
「再判定モード」を使う
個人成績表(PDF)に載せられなかった併願校や、新しく知った学校など、他の学校の志望校判定を行うことができます。志望校判定の「他の志望校で判定を行う」ボタンを押してください。学校名などから検索し、再判定を行うことができます。
また、左下の「得点を変更して再判定をする」ボタンを押すと、得点のシミュレーションモードを用いて再判定を行うこともでき、志望校との距離を正確に測ることができます。


※再判定モードは、受験した回のあてはめ処理として判定するものです。個人成績表の判定とは異なる場合がございます。
4五ツ木模試で苦手を克服しよう!
次に、個人成績表(PDF)ではp.4~8の、各教科の成績を見てみましょう。

左側には採点済みの答案、右側には問題内容や正誤、平均得点率と、 で示した「第1志望校合格レベル得点率」が掲載されています。間違えた問題のうち、この「第1志望校合格レベル得点率」が高いものは、「今年の、(つまり、入試でライバルとなりうる)多くの受験生が現時点で解けたけれど、あなたはとりそこねてしまった」という問題。入試に出たら致命的な出題となりかねない、あなたにとっての要注意問題です。得点率の高い5問をあなたの「弱点」として、赤文字・赤枠で表示しています。最優先で復習しましょう。
個人成績表(WEB)では、小問の並べ替えや、第1志望校目標偏差値を変更する機能が備わっています。ぜひご活用ください。
個人成績表のあなたの弱点は、実は「伸びしろ」なのです。弱点を得点源にすることができれば、合格は大きく近づくことでしょう。
苦手をすべて克服することは、一朝一夕では成し遂げられません。千里の道も一歩から。まずは、五ツ木模試で示された「弱点」を、教科書や解答解説を読みながら時間をかけて、理解できるまで徹底的にやり直しましょう。焦らずに、「わかった/できた」となるまで、1問ずつ取り組むことが大切です。
再復習が終わったら、次回の五ツ木模試の範囲を予習しましょう。 五ツ木模試を複数回受験することで、個人成績表に成績の累積が出るようになります。繰り返し受けることで、1回だけの受験ではわからない「自分の客観的な学力」を見ることができます。
4五ツ木模試を受験勉強のペースメーカーに!
受験勉強は長丁場です。志望校合格という大きな目標だけでは、日々の進歩度合いが見えないため、どうしてもやる気の維持が難しく、だらけてしまうこともあります。モチベーションを保ち続けるためには、約1か月に1回ある五ツ木模試を1つの区切りとして、具体的な短期目標を立てるのが効果的です。
たとえば、次の五ツ木模試までに「社会のこの分野の用語をマスターする」「理科の問題集のこの範囲をもう1周やる」「古文の読解問題を必ず一日一問解く」などです。その頑張りは次の模試の成績で確かめられますから、自分の頑張りが目に見え、自然とやる気もアップします。
五ツ木模試を受け、個人成績表の弱点を克服し、次回の五ツ木模試で再挑戦する―
五ツ木模試を受験勉強のペースメーカーにして、志望校合格を勝ち取りましょう。






