受験校を決める

このページで伝えたいこと

  • 「専願」と「併願」の仕組みを正しく理解し、第1志望校への熱意や公立受験の有無に合わせて、希望を最大限かなえられる出願方法を選択しましょう。
  • 五ツ木模試の結果から「成績の動き」の傾向を把握し、内申点(通知表の評定)も加味した客観的なデータに基づいて、合格可能性を冷静に見極めましょう。
  • 第1志望校の合格がかなわなかったときなどの「想定外の事態」を事前に家族とシミュレーションしておきましょう。

 

目次

1 私立校の専願・併願とは?

2 受験プランを考えよう!
  公立校が第1志望の受験生の場合
  私立校が第1志望の受験生の場合

3 受験校決定後

 

希望を最大限かなえられる受験プランを

第1志望校をある程度絞り込めたら、受験プラン(志望校と併願校の組み合わせ)を立てる段階に入ります。中学校からも何度か、志望校調査票(進路希望調査票)が配布され、記入・提出するよう求められている時期です。

日々の受験勉強はもちろんですが、納得のいく受験プランを組み立てることもまた、非常に大切な受験対策です。地域の入試システムについてよく調べ、五ツ木模試の結果を考慮しながら、希望を最大限かなえられる受験プランを組み立てましょう。

 

私立校の専願・併願とは?

専願とは、「合格すれば必ずその高校に入学する」という前提で、その高校のみを受験する方法です。

一方、併願とは、公立や他の私立と併せて「複数の学校を受験する」方法です。

 

専願には、次のようなメリットが挙げられます。

① 合格基準点が低く設定されている
② 面接など、得点の上乗せがある
③ 特待生制度が適用される

 

その私立高校に絶対行きたいなら、迷わず専願で出願すると良いでしょう。一方、公立校を第1志望とする人は、併願で出願するようにしましょう。

 

受験プランを考えよう!

第1志望校が絞り込めたら、自分の進路や希望の高校生活に合う併願校をリストアップしましょう。また、各府県の受験システムを調べ、第1志望校とどのような組み合わせが可能かを調べておきます。

併願校選びは、第1志望校の合格可能性にかなり左右されます。第1志望校の合格可能性に不安がある場合は、かなり高めの安全圏内(A判定)にある学校を併願校にする必要があります。逆に、第1志望校が安全圏であれば、併願校においても、自分の希望を最優先し、学力的に最適、もしくは第1志望校より少しだけ難しめの学校にチャレンジすることも考えられるでしょう。

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これを判断するためには、個人成績表(PDF)のp.1にある「総合偏差値の動きと次回の期待偏差値」を見てみましょう。
この受験生は、第6回までの全6回受験のうち、5教科の偏差値は58.4~65.5で、平均偏差値は63.2でした。
「総合偏差値の動きと次回の期待偏差値」グラフを見ると、第5回で偏差値が少しダウンしましたが、第6回では再び上昇しています。第1回からの動きも踏まえ、自分の成績は上昇傾向にあるのではないかと見極めました。

 

模試の受験回数と「今後の成績動向の予測」との関係

●2回受験……成績が上下しても、傾向とはいえない。

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●3回受験……成績の上下が、傾向であるのか、回ごとの出題内容やその日の調子によるブレであるのかの見極めは難しい。

 

5科目偏差値の動きと次回の期待偏差値

 

●4回以上の受験……ある程度長期的な観点から見た「成績の動き」の傾向が読みとれ、今後の成績動向を予測できる。

 

5科目偏差値の動きと次回の期待偏差値

5科目偏差値の動きと次回の期待偏差値

 

5科目偏差値の動きと次回の期待偏差値

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4回以上の模試受験の結果からは、今後の成績動向の予測が可能となることがわかります。志望校の合格可能性をより正確に見極めるために、ぜひ4回以上の五ツ木模試の受験をお勧めします。

 

○受験プラン例:公立校を第1志望とする場合 

●公立校の最終決定

 

次に、個人成績表(PDF)のp.2を見てみましょう。

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模試の結果から推測される内申点を考慮すると、上のようにC判定でしたが、B判定まで、五ツ木模試ならあと4点でした。学校の先生におおよその内申点を伺ったところ、260点程度でした。
※推測内申点は、今回の模試の成績(5科目)から推測しています。個人それぞれによって違いますので、この表に出ている数値とは大きく異なることもあります。

 

  • 苦手教科が明確で、これを克服すれば、得点が伸びること
  • 第1回から見ると、成績が上昇傾向にあること

の2点から、この受験生は第1志望校のA高校にチャレンジすることに決めました。

私立受験校決定!

 

●私立校の最終決定

次に、私立の併願校を決定します。p.3を見てみましょう。

 

 

秋(第4回)以降の、この受験生の場合、
私立第1志望校のQ大附属高校・特進コース(併願)の合格判定はC判定2回、B判定が1回、私立第2志望のR学園・進学コース(併願)の合格判定はすべてB判定でした。
公立の第1志望校はA高校に決めましたが、少し厳しい面もあるため、私立入試では安定してB判定が出ているR学園高校・進学コースを受験することに決めました。

私立受験校決定!

以上のようにして、この受験生は受験プランを組み立てました。
公立校を第1志望としているため、大阪府公立入試のリハーサルを行っている五ツ木模試の第8回(直前回)も受験することにして、志望校合格をめざします。

 

○受験プラン例:私立校を第1志望とする場合

●専願私立受験校の最終決定

個人成績表(PDF)のp.3を見てみましょう。

 

秋(第4回)以降、第1志望のS高校・文理特進コース専願の合格判定は、B判定2回、C判定1回でした。今回はB判定でした。
一方、第2志望のT高校・進学コース専願であれば、B判定1回、A判定2回で安全圏内といえます。

 

この受験生はS高校かT高校かで悩んだ末、「やはり第1志望は諦めたくない」「私立受験では第1志望校にチャレンジする代わりに、もしダメな場合に受ける公立高校は安全圏内の学校にしよう」と考え、私立受験では第1志望のS高校を専願で受けることに決めました。

 

私立受験校決定!

 

●合格がかなわなかった場合の他の私立受験校や公立受験校を決めておく

2月初旬~中旬の私立合格発表で万が一、私立第1志望校の合格がかなわなかった場合、私立1.5次入試(2月中旬~下旬)や公立一般入試(2月末~3月初旬)に出願しなくてはなりません。その場合の受験校候補として、この受験生はD高校とE高校を考えています。この受験生はこの2校を選んだ理由を書き出し、これまでの五ツ木模試での合格判定、おおよその内申点から見た合格判定などと見比べて、自分の考えをまとめることにしました。

D高校
  • 卒業後の進学実績が希望に合っている
  • 自由な校風が気に入っている
  • チャレンジするレベルの学校である
  • 家から少し遠い(電車通学)
E高校
  • やりたい部活がさかんである
  • 校風はぴったり合うとは感じなかった
  • 自分に合うレベルの学校である
  • 家から近い(徒歩通学)

 

第1志望の私立受験では少し難しめのS高校にチャレンジすることを決意しています。万が一、公立高校を受験する必要が出てきた場合、公立受験にはもうあとがありません。その場合は、より合格可能性の高い公立高校を受験する必要があると考え、この受験生は、公立高校の受験校をE高校にすることに決めました。

私立受験校決定!

以上のようにしてこの受験生は受験プランを組み立てました。また、

  • 五ツ木模試の第7回(特別回)では、私立志望校で受験のリハーサルが体験できる
  • 公立E高校の受験にはあとがないため、落ち着いて受験するためのリハーサルをしておきたい

という2点から、この受験生は、五ツ木模試の第7回・第8回も受験して志望校合格をめざします。

 

ここに挙げた2つの受験プランはほんの一例です。各府県の入試システムや各々の「志望校探しの基準」、志望校への思い入れの強さによって、併願校の組み合わせ方にもさまざまなパターンがあります。また、このようにスムーズに組み立てられるものではなく、再考や再決定を繰り返しながら決定していく場合も多いでしょう。五ツ木模試の結果を参考に、保護者の方や先生に相談しながら、納得のいく受験プランを組み立てましょう。

 

受験校決定後

受験する前に、出願から入試当日、合格発表までのスケジュールを確認しておきましょう。

 

  • 私立校または公立(前期・特別・特色・推薦)の合格発表後、次の出願校を最終決定するまでの日程は?
  • 出願変更が可能な場合、どういう倍率になったとき、どういう選択肢があるか。決定のリミットはいつか。

 

いちばん怖いのは、想定外の事態が起きたうえにそれについて考える時間がないことです。合格発表や倍率の公表を聞いてから悩む時間はあまりありません。受験前にあらかじめ、さまざまな事態を想定して話し合い、方針や気持ちを固めておきましょう。

あとは合格をめざして精一杯努力するのみです。冬は時間を測って過去問にも取り組み、受験校の問題傾向も把握しておきます。体調管理に気をつけ、入試に合わせて生活リズムは朝型へシフトしておきましょう。

受験生の学力は、最後まで伸びます。受験勉強は大変ですが、今の頑張りは必ず、「ベストを尽くした」という大きな自信につながり、受験本番で自分を支える大きな力となります。その力はのちに、高校入学後の勉強にも、さらには将来の目標を達成する際にも、役立つ力となるでしょう。志望校合格をめざして、精いっぱい頑張ってください。

 

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