大阪府公立高校入試 [令和4年2月19日現在]
令和4年度入試の情報(現中学3年生が受験する入試)
2016(平成28)年度から、大阪府の公立高校の入試制度が大きく変わりました。
日程
2016(平成28)年度から前期・後期日程が廃止され、原則1回の入試になりました。
現在の中学3年生が受験する「令和4年度 大阪府公立高等学校入者選抜」については、主な日程がすでに発表されています。
特別入学者選抜
実技や面接を行う一部の学科のみ。
(工業に関する学科の一部・体育・音楽・総合造形・エンパワメントスクールなど)
■出願期間
令和4年2月14日(月)・2月15日(火)
(音楽科は、2月1日(火)・2月2日(水))
■学力検査等
令和4年2月17日(木)・18日(金)
■合格者発表
令和4年2月28日(月)
一般入学者選抜
普通科・全日制のすべての学科(特別選抜を行う学科を除く。)など
■出願期間
令和4年3月2日(水)~4日(金)
■学力検査等
令和4年3月9日(水)
■合格者発表
令和4年3月17日(木)
学区
平成26年度入試から学区が撤廃されました。昭和48年以来9つだった学区が平成19年度から4つになり、平成26年度の入試から学区がなくなりました。
普通科への進学を希望する受験生には、高校選択の範囲が一気に広がりました。志望動向にどのような変化が起きたか、私たちは、五ツ木の模擬テストを受ける受験生の志望の動きや合格難易度の変化を注意深く見てきました。
私ども五ツ木書房では、長年、受験生にご協力いただいて追跡調査を行っています。学区の撤廃によって起きた変化を分析し、模試の合格判定に反映しています。
予想されたことの一つは、人気の高い難関校へのさらなる集中が起こる可能性が高い、ということでした。
以前の4学区にはそれぞれ進学指導特色校があり、その教育はそれぞれの地域で高い信頼を得てきました。これら地域内の学校に進学していたような受験生の中に、さらにハイレベルな教育環境を望んで難関校をめざす人たちも出てきています。
長く続いてきた学区は、通学の便を考えて設定されたものでした。また、旧学区内の高校は家族や先輩や近所の人たちが通ったなじみのある高校です。結果としては、通学の便がよくない、なじみの薄い高校を選ぶ人がたくさん出てきたわけではなく、全体を見れば旧他学区の高校に進学した人は大多数ではありません。
受験生個人の立場で考えてみましょう。現在は各高校が特色を打ち出され、それぞれ独自の教育を志向されるところが多くなっています。受験生が主体的に将来を考え、自分に適した高校を選ぶチャンスが用意されていると言えます。自分の将来を考えてみる。どんなことを身につけたいか。そうした考え方で高校を選び進学すれば、充実した歩みを進められるのではないでしょうか。
単に「通いやすい普通の高校がいい」という考えから離れて、視野を広げてさまざまな高校の魅力にふれてみることをお勧めします。高校に魅力を感じたことが出発点になって、自分が進みたい道が見つかるかも知れません。
令和4年度の入試
コロナ禍の影響により出題範囲が削減されました。昨年とは異なり一昨年に出題範囲が戻りました。
すでに、大阪府のホームページで「大阪府公立高等学校入学者選抜実施要項」が発表されています。ご確認ください。
入試に向けて
公立入試では、調査書(内申)と学力検査の両方を合わせた総合点で合否が決定されます。しかし、当日の学力検査、試験での成績が結果を左右することは否めません。厳しい入試になるほど、当日の入試得点が合否に大きく影響することは間違いありません。
教科の入試でしっかり得点できる力を蓄えること、入試で実力を出し切る準備をしておくこと、この二つがとても大切です。
中3五ツ木模試をぜひ活用してください。模試で弱点を見つけ、克服に取り組んで得点力を伸ばす。本番に近い模試にトライして実戦力を磨く。この模試をぜひ生かしてほしいと思います。